「妄想トリガー」によってはハチャメチャな展開にもなりますが、全力で演じてくれています。, 初見での恐怖感はなかなかのもので、手に汗を握りながら読み進めました。 一言で言い表すなら『良作以上前作未満のセルフオマージュ』「CHAOS;HEAD」の物語をなぞるようなストーリーに加えて、新しいシステムを用意するなどプレイヤーを楽しませる趣向が数多く用意されている本作。単独の作品としては、なかなか止め時が見つからずに実績コンプリートまで寝る間も惜しんで遊んだ良作です。.  おそらく志倉の中では次の構想がすでにあるとは思いますが、また現場には下りてきていません。私たちもどんなネタが降ってくるのか楽しみにしながら、公表された3作品を頑張って作っています。, ――わかりました。新作3作品に加えて、いずれ発表されるであろう第5弾も楽しみにしています。余談ですが、『カオスチャイルド』はトゥルーまで見終わった後に、スーパー科学ADV大戦に続きそうな終わりだと思ったんですよ。, ――宮代は●●の言ったとおりになっちゃうとアレですから、●●の思い通りにならないまま前作の主人公の西條拓巳と協力して、新旧の主人公が手を取り合う展開とか燃えそうです。, ――あれ? 何か温度差を感じますが気にしないことにします(笑)。それでは最後に、移植版の発売を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。, 松本:PS4/PS3/PS Vitaの3機種で体験版が配信されていますので、気になった方はまずはダウンロードしてみてください。, 僕は体験版のデバッグも担当したので、たぶん日本で一番1章をプレイした人間だと思うのですが(笑)、1章には本作のおもしろさの要素が散りばめられているので、どこかで少しでもおもしろいと思っていただけたら、本編も楽しめると思います。, ――1章もおもしろいですけど、『カオスチャイルド』のおもしろさはあんなものではないですよね。, 松原:『カオスチャイルド』は現時点で私たちが作れる集大成だと思っています。Xbox One版の時にユーザーさんに高い評価いただけたことはとても励みになっていて、その力があったからこそ今回の移植版が実現されたと思います。, さらに言えば、この先の『シュタインズ・ゲート ゼロ』、『アノニマス・コード』、『オカルティック・ナイン』への原動力にもなりました。, ユーザーさんの評価が何よりも自分たちの力になりますし、応援してくれたからには、それよりももっとすごい力でユーザーさんにボールを打ち返していかなければいけません。今後の作品全力で取り組んでいきたいと思いますので、ぜひ期待していてください。, ――『カオスチャイルド』以上となるとかなり大変なことになると思いますが、期待しています。, →『カオスチャイルド』インタビュー全体編。傑作と評価された魂の作品の誕生経緯やアニメ版への願望を聞く【本記事】, →クソったれと叫びたくなる『カオスチャイルド』非実在青少女の誕生経緯は? インタビューグラフィック編, →高評価を得た『カオスチャイルド』の脚本はどう生まれた? インタビューシナリオ編(微量のネタバレあり), →『カオスチャイルド』インタビューディソード編。持ちにくそうな形状の理由をCHOCOさんに聞く, (C)2014 MAGES./5pb./RED FLAGSHIP/Chiyo St. Inc. できるだけネタバレなしでいってみます。, 様々な機種で発売されていますが、プレイしたのはVITA版。 ※注意:当記事には、未プレイ者に対して若干のネタバレがあるかもしれません。意識的にネタバレは避けて書いているつもりですが、もし事前情報を完全に断ちたい場合はページを閉じていただけると幸いですm(_ _)m, 正直、ゲームのレビューについては経験もほとんど無いし、レビューできるほどたくさんのタイトルをプレイしているわけでもありません。, そんな自分が、本作『CHAOS;CHILD』をTRUEエンドまで読み切った際に、不思議と文章を書きたくなる衝動に駆られてしまい、今こうして筆を進めている次第です。ノベルゲームの感想なんて書くつもりなかったんだけどなぁ・・・, 2015年、渋谷。6年前に起きた大災害、渋谷地震から復興された街に新設された私立高校『碧朋学園』に通う青年宮代拓留は、自身が設立した新聞部の活動の一環として『ニュージェネレーションの狂気の再来』と称される連続殺人事件を追っていた。, 情報強者を自称する拓留は、持ち前の好奇心と行動力、そして周囲の手助けや偶然もあり、とうとう事件の第一発見者となる事が叶う。真相の究明をする事で自身の有能さを知らしめる事ができると考えた拓留は、義理の姉を自称する来栖乃々の制止も聞かず、幼なじみの尾上世莉架や親友の伊藤真二と共に動く事となる。, やがてそれは、渋谷に生きる全ての人々を巻き込む狂気となって拓留に襲い掛かり、拓留もまた、自身の過去と向き合う事となって行く。, ※Wikiに重大なネタバレが載っているので、もし未プレイの場合あらすじ以外の項目は絶対に読まないでください, CHAOS;CHILD(通称:カオチャ)とは、世間で言うところのいわゆる "ビジュアルノベル" もしくは "ギャルゲー" と呼ばれるジャンルの作品です。開発元・発売元は 5pb.(株式会社MAGES.のゲームブランド)で、キャラデザの ささきむつみさん、衣装デザインの松尾ゆきひろさん、作曲者の阿保剛さん、監修の林直孝さんなどは同社の代表作である『Memories Off』シリーズにも携わっています。, ちなみに、ギャルゲー要素は5~10%ぐらいでしょうか・・・まあこの点については、ギャルゲー作っている会社の作品なのである程度は仕方ないかと思います。, ただ、この手のジャンルでは定番の "プレイヤーの性的欲求を煽る" 描写については、極力抑えられているように感じました。と言いますのも、本作(および前作『CHAOS;HEAD NOAH』)では "妄想トリガー" というシステムが採用されており、女性キャラが出てくる重要な場面などで軽めの分岐が発生するんですね。, 分岐には [ポジティブ妄想] [ネガティブ妄想] [妄想しない] の3択が設けられており、プレイヤーの選択次第で直後の展開が変化します。ポジティブ妄想を選択するとギャルゲー的な展開になり、ネガティブ妄想をするとサイコホラー的な展開になる場合が多いです。, ですので、ギャルゲー要素が苦手な方は [妄想しない] [ネガティブ妄想] を選んで読み進めていくと、普通に硬派な推理アドベンチャーゲームとして楽しむことができます。ただし、TRUEエンドに到達するためにはポジティブ妄想を見なければならない場面がどうしても出てきますので、そこはある程度割り切って読み進めるしかないですね・・・, 一応、科学ADVシリーズはナンバリング4作全て100%クリア(もしくはアニメ版を視聴)しています。また、スピンオフについても『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』を除き、リストに挙げたタイトルは100%クリア済みです。, で結論を先に言ってしまうと、事前プレイが必須な作品は特にありません。確かに、シュタゲやロボノなどといった過去作の設定や小ネタも一応出てくるのですが、これらは本当に小ネタレベルなので全く問題なし。, ただ、カオヘ(CHAOS;HEAD NOAH)については "もし面倒じゃなければ" プレイしておいたほうがカオチャの設定・世界観を理解しやすくなると思うので、個人的にはオススメしておきます。オリジナルが10年以上前の作品なのでシステム面に若干の難はありますが、こちらもなかなかの力作です。, CHAOS;HEAD NOAH > STEINS;GATE = ROBOTICS;NOTES ※必須ではありません, ノベルゲームとしてもアニメとしても、近年もっとも話題になったヒット作の1つと言えるであろう『STEINS;GATE』。自分は完全に後追い組ですが、いわゆる "ギャルゲー" 界隈の作品に強い偏見を持っていた私の考えを180度変え、少なくとも「他のノベルゲーもプレイしてみたい!」と思わせるぐらいにはシュタゲから影響を受けてしまったように思います。, そんな私が、巷の「シュタゲと並ぶか、もしくはそれ以上の傑作」といった絶賛の声も少なくない本作『CHAOS;CHILD』に興味を持つのに、さほど時間は掛かりませんでした。, でもって、1~3章ぐらいまで比較的 "無風" 状態だったとしても「あのシュタゲを生み出した会社の作品なんだから、この後で衝撃的な展開がいくつも待ち構えているんだろうな」「これは絶対にフリだな」と我慢して読み進めることができたわけです。もし、カオチャの序盤で脱落しそうな方がいらっしゃるのであれば、4章・8章・11章・来栖乃々編・TRUEエンド辺りで衝撃的な展開が待ち構えているので、なんとか耐えてください。, さて、事前知識を入れるために『CHAOS;HEAD NOAH』をプレイした私ですが、カオヘの若干ご都合主義な設定や展開に対しては「まあまあ面白いけど、良作止まりぐらいかな・・・」ぐらいの印象を受けていました。先にシュタゲからプレイしてしまった弊害かもしれません。, 本作では、そんな "シュタゲほど跳ねなかった" カオヘから大幅に改善された点があります。その1つが "ワチャワチャ感" です。, 前作『CHAOS;HEAD NOAH』は、キモヲタの主人公である西條拓巳がヒロイン達の力を借りて大きな事件へと立ち向かう作品でしたが、プレイヤーの孤独感が尋常ではありませんでした。主人公のクレイジー過ぎる性格には感情移入しにくいし、困った時に協力してくれるメインキャラも基本的には1対1で会って話すことになるため、落ち着ける場所がとにかく少なかった印象です。, 本作では、シュタゲにおける "未来ガジェット研究所" のようなものが "碧朋学園新聞部" として、また "ラボメン" のようなものが "新聞部員" といった形で存在しており、定期的にメインキャラが集合して推理を行うくだりが出てきます。ホッと一息つける拠点があるという点において、シュタゲとの共通点があるわけですね。, 他の科学ADVシリーズをプレイしたことがある方であれば「一番 "無さそう" なコイツが犯人だろうな」とある程度の当たりを付けることも可能だと思うのですが、そこも含めてシナリオライターに先を読まれている感じがあるんですよね。怪しい人物が出てくると、プレイヤーからの疑いの目を外させるために、あえて別の容疑者をブチ込んできたりして。, というか TRUEエンドまでたどり着いた時点で、そもそも "真犯人は誰なのか?" といった要素も実はそこまで重要ではなかったことが判明するんですよね。なぜなら、おそらく "本作のテーマはそこではない" から。, 先述した通り、本作では TRUEルートにて衝撃的な真実が発覚します。私が当記事を書こうと思い立ったのも、これが大きな理由です。, それまでの・・・いわゆる最初からプレイ可能な共通ルートだったり個別ルートにもかなりの数の仕掛けがある本作は、それだけでも十分に傑作ノベルゲームとして楽しめる作品だと個人的には思っています。単に「その辺のギャルゲーとは一味違う」とプレイヤーに思わせるだけで良ければ、TRUEルート無しでも戦えるレベルには達している印象です。でも、TRUEルートは絶対に必要。, TRUEルートの展開については「蛇足だ」という意見も結構あるみたいですが、個人的には肯定派です。, 結論を言ってしまうと、この作品って実在する事件・災害・国際問題・人権問題などを彷彿とさせる描写が非常に多く、しかもそれらの要素のほとんどが TRUEルートに密集しているんですね。, まず、プロローグの渋谷地震のくだりは完全に "東日本大震災" をモチーフにしていると思うのですが、本編では一旦この手の描写は抑えられ "表向きは" 推理モノ作品としての展開が続くわけです。そしてプレイヤーが忘れかけた頃、TRUEルートにてプロローグの頃の "フィクションとノンフィクションの中間" 的な雰囲気が復活します。, 例えば、TRUEルートで明かされる "彼らが見ている世界" と "普通の人が見ている世界" の関係性なんて、例の国と日本(もしくはカルト宗教の信者と無宗教の人々)との認識の違いに当てはめるとしっくり来ます。もしくは、最近YouTuberになったお笑い芸人に対して "彼の過去の不祥事や人間性を必死になって叩き続ける方々" と "彼の欠点を認識しつつも良いものは良いと認められる方々" との認識の違いだったり。, マトモな感覚をお持ちの方であれば「何で、ちょっと調べればすぐに分かることなのに騙されるんだろう?」「もうちょっと聞く耳を持とうよ・・・」と呆れるようなことは多いと思うのですが、本作をプレイした後だと「まあでも、彼らには彼らなりの "正義" があるんだろうな」と妙に納得してしまいます。情弱とか情強の定義って、一体何なんでしょうね。, と同時に、本作には「自分はマトモだと思っている側の人間も、もしかすると認識を誤っているかもしれないよ?」といったメッセージを同時に、読み手に対して示唆させている側面もあるように思いました。例えば "ネット私刑" なんてのも、吊し上げた人が犯人じゃなかったりしたら大大大問題ですからね。, 本作は CERO Z(18才以上対象)となっていますが、エロ要素があるという意味での18禁ではなく "サイコホラー描写" が理由で年齢制限が掛けられています。※機種によって微妙に異なります, 確かに本作には残酷な殺され方をする人達が山ほど出てきますし、しかもそれはゾンビなどではなく "生身の人間" です。それを踏まえて考えると、規制を掛けられても仕方のない作品であることは否定の余地がありません。, 一方で、本作のオモテの顔であるサイコホラーサスペンス要素を乗り越えた先にある "裏テーマ" に触れることで、一見すると真逆の要素にも思える "道徳心" が自分の心の中から顔をのぞかせてきたのも事実です。, 一言でいうなら『CHAOS;CHILD』とは、ギャルゲーやサイコホラーサスペンスの皮をかぶった "道徳の教科書" です。思えば私も、道徳の授業でテキストを読んでいた際に心のどこかで「こんなこと真に受けてたら、それこそ悪いやつに騙されるだろ」などと斜に構えて考えるような痛い子どもだったかもしれません。, 本作の道徳教育は荒療治ですが、もし大人になっても心のどこかで斜に構えた考えを持っている自覚があるのであれば、試しにプレイしてみてください(ただし、TRUEエンドまで読まないと意味がありません)。キャラデザにしてもテーマにしても激しく人を選ぶ作品であることは間違いないですが、巷の評価に偽りが無いことが分かるはずです。, -ゲーム